毎日の生活のなかで、歩くことはあまりに普通すぎて意識していないかもしれません。
でも、自分の歩きかたを今一度振り返ってみることで、健康的で美しい歩き方を手に入れることができるのです。
目次
よくある歩きかた
一般的に、歩きかたを4つに分けてみます。
人によっては複数あてはまるものもあるでしょう。
(イラストのグダグダ感はご容赦ください・・・)
猫背で歩く
歩幅が狭くなりがちです。
あまり筋肉を使わない歩きかたとなるため、足の筋肉が弱くなります。
少しの段差でもつまずくことが多いです。
背骨も曲がってしまいます。
本来のS字背骨がくずれて、神経を圧迫して肩こりや腰痛、頭痛に悩まされることも。
胸をそらして歩く
子どものころに「胸を張りなさい」と言われて、肩を後ろに引いて歩いているうちに腰も反らして歩くようになった人も多いです。
運動不足で、お腹の筋肉が弱り足の動きに上半身が追い付かずに腰が反っている場合も見受けられます。
体の重心が後ろにそらした背中や腰にあるため、痛みが発生しやすくなります。
すり足で歩く
自分ではちゃんと歩いているつもりでも、足が上がっていないため、平たい地面でつまづいたりしがちです。
股関節周辺の筋肉が弱っているので、足の持ち上げや蹴りだしが足りなくなっています。
歩く速度も遅くなりがちで、体のバランスも保ちづらい人が多いようです。
O脚で歩く
骨盤のゆがみにより高齢の方によくみられる歩きかたですが、ひざを開いて座りがちな若い女性にもO脚歩きの傾向があります。
特に日本人の骨格ではO脚になりがちだとか。
自分ではなかなか気づかない場合も多いので、正直に言ってくれる身近な人に聞いてみるのもよいかもしれません。
太ももの内側の筋肉が弱いので、ついひざが外側に向いてしまうのです。
ひざの内側に負荷をかけて歩くので、若くても「ヒザが痛い」という場合もあります。
歩数よりも速度を重視
歩くことは、脳も活性化できて酸素も体にとりこめるので、健康な体づくりには欠かせないものです。
「ジムに行く時間がないから、せめて歩こう」と意気込んで10,000歩を達成できたら、嬉しい気持ちになりますよね。
もちろん歩数も目的を持つことができてよいのですが、若々しさを保つためには、「歩く速度」がポイントなのです。
もしも、歩いていて人から追い抜かれることが多いようであれば、足まわりの筋肉が弱っているかもしれません。
10年後の自分も若くあるために、今のうちから意識して足の筋肉量を減らさないようにしたいものです。
歩きかたの練習
「今さら歩きかたなんて」と思うかもしれませんが、毎日10mでもよいので歩くことに意識を向けてみてください。
できれば、クッション性の高い靴をおすすめします。
カジュアルでカラーも豊富なタイプ
歩くことにポイントを絞った高機能タイプ
お尻の穴をしめる
これでも、体のバランスはある程度とれます。
おへそをひっこめる
よく「お腹をひっこめる」と言われますが、ひとくちにお腹といっても人によって受け止め方が異なります。
ここでは、「おへそ」という場所で、引っ込める場所をある程度特定します。
おへそとおでこをつなげる
ひっこめたおへそと、おでこの一番出っ張ったところが一直線になるようなイメージを持ちます。
まっすぐ立つために、頭のてっぺんから吊り上げられるように・・・とも言われていますが、肩を後ろに引いてしまう人もけっこういるので、おへそとおでこを直線で結ぶほうが、ラクだと感じます。
これは人によるので、自分に合う方法で立ってみてください。
目はまっすぐに前、あごを少し引く
3ができていれば、これは自然にできているでしょう。
着地はかかとから
踏み出した足のかかとから地面に着地します。
重心をつま先に移動
足の裏全体で地面をつかむようにして、つま先に重心を移動していきます。
親指の付け根で蹴る
つま先から足の親指の付け根に重心を移動させ、親指の付け根で蹴ると同時に次の足を前に出します。
歩くごとに、体を前に押し出すようなイメージを持ちます。
手軽にできる脚のストレッチ
いくつかのストレッチをご紹介しますが、毎日続けることがポイントなので、自分に合うと思ったものだけでもよいかと思います。
「この部分は、あまり使っていないかも」といった部分をストレッチしてみてください。
共通事項
左右ともに20秒~30秒、反動をつけずに伸ばします。
痛くない程度で。また、このときに息は止めないようにしましょう。
脚の付け根
壁に右手をついて、右ひざを曲げて前に出し、左ひざを後ろに引いて左足の付け根を伸ばします。
このとき、上半身を前に倒さないように注意してください。
同様に、左手を壁につき、左ひざを曲げて前に出し、右ひざを後ろに引いて右足の付け根を伸ばします。
太ももの前
壁に右手をついて、左手で左の足首を持ち、後ろに引き上げます。
このときに左の太ももの前部分が伸びています。
同様に左手を壁につき、右手で右の足首を持って後ろに引き上げ、右の太ももの前部分を伸ばします。
太ももの後ろ
歩くという点で、つい太ももの前部分にばかり意識がいきがちですが、太ももの後ろは案外使われていないものです。
理想としては、太ももの後ろがアクセル、太ももの前がブレーキという意識で歩くのがよいとされています。
左足を前に出して、お尻を後ろに引きます。
これで左足の後ろが伸びます。
同様に右足を前に出し、お尻を後ろに引くことで右足の後ろが伸びます。
ふくらはぎ
壁に右手をついて、左足を後ろに引きます。
左足のかかとを床につけると左足のふくらはぎを伸ばせます。
同様に、壁に左手をつき、右足を後ろに引いてかかとをつけると右足のふくらはぎが伸ばせます。
足首・むこうずね
椅子を用意します。
椅子の右側に腰を掛けて左足を前に出します。
左手を椅子の座面について、右足のつま先を床につけます。
そのときに重心を後ろにかけて右のむこうずねと足首を伸ばします。
同様に椅子の左側に腰掛け、右足を前に出します。
右手を椅子の座面について、左足のつま先を床につけます。
重心を後ろにかけて左の足首とむこうずねを伸ばします。
こっそり職場で脚のトレーニング
「仕事から帰って筋トレなんて、できない」
という場合も多々ありますね。
本来ならばストレッチをしてから、トレーニングをするのが望ましいですが、職場でも座ったまま、または更衣室などで、すきまをみつけてできるトレーニングがあります。
できれば左右10回をおすすめしますが、できる回数でも構いません。
太ももをあげる
足を肩幅に開いて立ち、片方のももを3秒数えながら上げます。
このときひざが外向きにならないように注意しましょう。
上げたあと1秒止めてからまた3秒かけて、ももをおろして元の位置に戻します。
腰を後ろに反らさないようにしてください。
ひざを伸ばす
背筋を伸ばして椅子に座ります。
片方のひざを3秒数えながらゆっくりと前に伸ばして椅子と同じ高さまで上げます。
つま先は自分の方に向けるとさらにトレーニングになります。
伸ばしたあと1秒止めて、また3秒かけてひざをおろします。
まとめ
自分の歩き方の傾向を知ることは大切です。
弱っている筋肉は、うまく使われていないことが多いので、これ以上減らさないようにトレーニングしたいものです。
歩く力をつけると気持ちも前向きになりますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。