「体の糖化」は、お肌や体を老化させていくと言われています。
なんとなく体に悪いことはわかるけれど・・・。
普段食べているもののなかにも、糖化につながっていることがあります。
特に注意したい食べ物についてお話していきます。
目次
1.油断していると骨がスカスカに!
女性に多い「骨そしょう症」にも糖化が関係しています。
骨は、コラーゲン繊維を基礎にしてカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が固まって結晶化したものです。
このミネラル分が減少して骨がスカスカになった状態を「骨そしょう症」といいます。
この、ミネラル分が減るというのは、糖化によってできるAGEという物質がコラーゲン繊維や骨を作る細胞にくっついて、もろくさせ、ミネラル分が沈着しづらくなることで骨が弱くなることです。
AGEはコラーゲン繊維にたまりやすく、関節のコラーゲンが新しく入れ替わるのは110年以上かかるとも言われています。
言い換えると、骨そしょう症になってしまうと一生、悩み続けることにもなるのです。
もしも毎日ミネラルウォーターを飲む習慣がある人は、シリカ水を試してみてはいかがでしょう?
お肌のためにコラーゲンやエラスチンを補うことの大切さはよく知られていますが、それらを束ねて肌の弾力を高める役割を担うのがシリカです。
中硬水なのに、口当たりは飲みやすく作られています。
2.糖化は血管も老けさせる?
老化は、体の血管が細くなったり、硬くなったり、詰ったりすることで進行していきます。
血管の機能が低くなると、体全体へエネルギーを送る力も減っていき、老化していくのです。
実は、この血管の老化にも糖化が関係していると言われています。
コラーゲン繊維には、AGEがたまりやすいのですが、血管もコラーゲン繊維でできています。
AGEがたまっていくと、血管も弾力を失い、硬くもろくなってしまいます。
3.食べ物で糖化が進むワケ
毎日、食事をすることで食品に含まれるAGEが体の中に少しずつたまっていきます。
健康な人であれば、AGEの多くは体の外に排出されます。
それでも残ったAGEはなかなか排出されないので、徐々にたまっていきます。
糖化しやすい食事を続けるとそのぶん、老化も早くなるということです。
4.老化を早める食べ物とは?
コゲのついた食べ物が糖化しやすいのですが、なかでも注意したいものがあります。
・焼いたフランクフルトソーセージ
・焼いたベーコン
・フライドポテト
朝食やランチの常連ともいえる、ソーセージやベーコンは、1回の食事で1日にとるAGEの上限に限りなく近くなります。
焼いたりすると超えてしまうことも。
また、ファストフード店のフライドポテトも、ポテトチップスの2倍近くのAGEが含まれています。
5.お肌や体におすすめの肉・大豆類・海藻類
今回は、肉と大豆類についてみていきましょう。
牛肉
(何がよいの?)
肉を食べると元気になる気がします。
特に牛肉には人間が自分で作ることのできない必須アミノ酸が8種類含まれているので、血液や筋肉を作り出す力を助けてくれます。
レバーには、お肌によいビタミンB6が多く含まれています。
また、赤身部分には、タンパク質の働きをサポートする亜鉛や鉄分も豊富です。
(食べかた)
モモやヒレの部分は、たたきにしたり、しゃぶしゃぶにしたりして食べましょう。
焼肉やすき焼きにしたり、味付けを甘くするとAGEが増えてしまうので糖化を予防するためには、避けるのが賢明です。
豚肉
(何がよいの?)
豚肉はビタミンB群を多く含んでいます。
そのなかでもビタミンB1は牛肉の14~19倍ともいわれます。
ビタミンB1には糖化を抑えて、老化を予防する働きがあります。
体にためておくことができないので、毎日少しずつ食べることをおすすめします。
豚肉にはタンパク質や亜鉛も豊富で、女性にうれしい抗酸化作用や女性ホルモンを正常に分泌させる働きももっています。
(食べかた)
脂身は極力避けましょう。
コレステロールを増やす飽和脂肪酸が含まれています。
しゃぶしゃぶや、蒸しもので食べるのがおすすめです。
ベーコンやハムはおもに豚肉の加工品ですが、AGEが多く含まれるので、おすすめしません。
鶏肉
(何がよいの?)
鶏肉は、ビタミンAを多く含んでいます。
ビタミンAは、皮膚や粘膜を丈夫にして体をウィルスなどから守る働きをします。
また、AGEが増えるのを防ぐビタミンB6や、疲労回復を助けるカルノシンも含まれています。
他の肉と違い、血液をサラサラにするオレイン酸やリノール酸が含まれているのも特徴です。
(食べかた)
スープにしたり、蒸し鶏にして食べます。
鶏肉から出た汁分も栄養素が含まれています。
鶏レバーもビタミンAが豊富なのでおすすめします。
大豆
(何がよいの?)
「畑の肉」とも呼ばれる大豆。
タンパク質などの栄養素が豊富に含まれています。
加工品としては、豆腐やみそ、納豆や油揚げなど身近な食材ともいえるでしょう。
大豆に含まれる大豆イソフラボンは、高い抗酸化作用があり、女性ホルモンに似た働きをもっています。
お肌のくすみを予防したり、体に脂肪がたまるのを防ぐ効果も期待できます。
また、糖化を防ぐビタミンB1、細胞や脳を若々しく保つ働きが期待できるレシチンも含まれています。
特に発酵させた納豆やみそは、ビタミン、アミノ酸が大豆よりも多く含まれます。
(食べかた)
一度に多く食べるのは禁物です。
大豆イソフラボンは取り過ぎに注意しましょう。
豆腐のみそ汁なら1杯、納豆は1パックが適量です。
毎日こまめに取ることがポイントです。
海藻類
(何がよいの?)
わかめや昆布といった海藻類には、ミネラルやビタミンなどの栄養素が多く含まれています。
体の酸化や糖化を防いでくれます。
ネバネバしているのが特徴ですが、これは食物繊維です。
なかでもアルギン酸という食物繊維が多く、余分な塩分を排出したり、血圧の上昇を抑えたり、腸内バランスをととのえる働きがあります。
(食べかた)
昆布はダシをとるときに使われるのが一般的ですが、より多く、栄養をとるためには丸ごと食べたいものです。
細かく切ってちりめんじゃことまぜて食べたり工夫してみてください。
わかめは生でも乾燥でもよいので、自分のスタイルに合わせて食べましょう。
読んでくださりありがとうございました。