20代の前半までは、髪の悩みといえば「硬い」「ネコ毛」「クセが強い」「量が多い」「すぐにヘタる」といった、髪そのものの量や質に関するものが多いのではないでしょうか。
けれども30歳に近づいてくると、肌と同じように髪の老化にも気づき始めます。
若いときと同じケアでは、5年後、10年後の髪は残念な結果になってしまうかもしれません。
さらにケアの方法は年齢によって異なってきます。
今回は年代別の髪のお手入れ方法についてお話ししていきます。
1.20代後半から30代前半の髪
この年代の女性は、社会で最前線として働いています。
また、結婚や妊娠、出産といった生活サイクルが変わる時期でもあり、多くのストレスを抱えているため、ひと昔前よりも髪の老化が早くなっているようです。
この時期から頭皮と髪を意識してお手入れをしていくことで、髪の老化の進行をゆるやかにできるのです。
40代になってもツヤのある、きれいな髪を保っていれば、全体の印象を若々しく見せます。
まずは、頭皮を意識することを心がけましょう。
お手入れ方法
●頭皮を指の腹でマッサージしながらシャンプーしましょう。
シャンプーを泡立てて
「もみあげから、おでこの髪の生え際」
「耳の上の生え際から頭のてっぺん」
「耳のうしろから後頭部」
この3つのパートを意識して、指を髪の根元にさしこみ、指の腹で頭皮をジグザグに動かしながらマッサージします。
●フケに悩んでいる場合は「スカルプタイプ」、頭皮がなんとなくすっきりしないときは「ミント系」といった、そのときの状態にあわせた「頭皮化粧水」ともいうべきエッセンスを使ってみましょう。
シャンプー後の頭皮は、洗顔後の肌と同じです。
保湿をしなければ頭皮は乾燥していきます。
●髪を乾かすときは、ドライヤーを使って根元をしっかり乾かします。
根元が乾ききらないうちに、寝たり出かけたりすると髪は傷みやすくなり、雑菌も繁殖しやすくなります。
●頭皮、髪にも紫外線対策が必要です。日傘、帽子、UV対策スプレーなどを活用しましょう。
2.30代後半から40代前半
「最近、白髪が目立つようになってきた」
「髪型がなかなか決まらない」
「髪のボリュームがなくなった気がする」
このように、髪の衰えが気になりはじめるのが、アラフォー世代です。
加齢によって、頭皮の血流が低くなったり、女性ホルモンが減少し始めるため、代謝のサイクルも変わってきます。
髪の毛も細くなったり、コシがなくなったりするわけです。
特に頭のてっぺんの髪のボリュームが減ると、途端に老けた印象を与えます。
レディス向けのウィッグのコマーシャルで、頭頂部にセットする部分ウィッグを目にしたことがあるかと思いますが、ウィッグをつけるとやはり若々しく見えますね。
けれどもまだウィッグをつけるにはちょっと・・・と考えるのもこの年代です。
ベースとなる20代後半からのお手入れに加えたステップが必要になってきます。
また、髪は内側からケアすることも大切です。髪の健康に着目したサプリメントもおすすめです。
お手入れ方法
●シャンプーやトリートメントを育毛対策やエイジング対策のものに替えます。
●シャンプー前にもマッサージをして、血流を促しましょう。
先が丸く、静電気が起こりにくいブラシであらかじめブラッシングするだけでも、髪の毛のもつれをほぐして、頭皮を刺激するので、血行がよくなります。
ポイントとして、髪のもつれをほぐすときは、毛先から徐々にほぐしていき、頭皮のマッサージを行うときは、毛の流れに逆らっていろいろな方向からブラッシングするのが効果的です。
●髪型にも工夫が必要です。
ゆるいパーマをかけて、ふんわり感を演出したり、トップ部と前髪部の境目をわかりづらくすることで、ボリューム感を出す方法もあります。
●この世代は、職場や家庭における通常の仕事に加えてさらに責任感も求められます。
相談できる相手がいることで、気持ちが軽くなることもあるでしょう。
髪についても同じことがいえます。
ときにはヘアサロンなどでヘッドスパを受けて頭皮と気持ちをリラックスさせることもよいと思います。
3.40代後半から50代以降
40代後半ともなると、髪の悩みは深刻になってきます。
頭皮が衰えることによって皮脂量も減り、乾燥を招きます。
ツヤやコシもなくなっていき、薄毛、白髪対策も本格化してくる世代です。
部分的にウィッグを使うケースも出てきます。
これまでのケアに加えることは、栄養や補修成分をたくさん与えていくやり方です。
お手入れ方法
●ツヤ、コシを補うトリートメントを毎回行います。
この世代のキーワードは「清潔感」。
特にツヤを失うとぱさついた髪になり、清潔感も失われてしまいます。
●定期的にヘアサロンでのトリートメントを行うと、ツヤやコシを長くキープできます。
●育毛に着目した頭皮化粧水(エッセンス)を使ってみましょう。
●単にエイジング対策のシャンプーといっても、最近は「コシ」「白髪」「育毛」など、得意分野を打ち出した商品があります。
自分の悩みに合わせたものを選ぶことも大切です。
●白髪染めも、おしゃれを楽しめるカラーが出てきました。
ヘアサロンでも刺激の少ない薬剤を使っているところが多くあります。
新しい髪型や色にチャレンジできるチャンスととらえてみると気持ちも前向きになれるのではないでしょうか。
髪をきれいにキープすると、気持ちにも自信がもてます。日々のお手入れの積み重ねを習慣にしたいものです。
読んでくださりありがとうございました。