お肌と同様に、髪にもあらゆるヘアケア製品が出ています。
シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアクリーム、オイルエッセンス、スタイリング剤、つや出しスプレーなどなど。
髪に気を遣う人は、これらのアイテムを使ってケアをしていることでしょう。
けれども健康な頭皮と髪がなければヘアケア製品もあまり効果は期待できません。
ここでは、頭皮と髪を健康にする習慣についてお話ししていきます。
目次
頭皮もUV対策は当たり前
「自分は髪が痛みやすい」
「毛先の色が抜けてしまう」
こういった人は、“髪の日焼け”についても注意すべきでしょう。
紫外線の強い季節は、お肌にUVケアを施しますが、髪のUV対策まではあまり意識していないのではないでしょうか。
頭は、体のなかでもっとも太陽に近い場所にあります。
髪の毛同様に頭皮も紫外線の影響を大きく受けます。
特に最近の夏は、湿気も多くキューティクルは終始開いた状態になっていることも。
日焼けは、髪のダメージのひとつの原因にあげられるのです。
メイク時にお肌にUVクリームを塗ると同時に髪にもUV対策をしてあげましょう。
ただ、せっかくスタイリングした髪の上からまた、クリームをぬるのはべたつきの原因になるので、スプレー状のものをおすすめします。
“全身に使えるUV対策スプレー”というものもありますので、求める香りや仕様をチョイスして試してみてはいかがでしょうか。
日焼けしてしまった頭皮は、冷たいタオルなどでクールダウンし、トリートメントで髪内部のうるおいや栄養分を補うようにしてください。
美容院ですすめられた、髪へのUVスプレーがあります。
UV対策のほかにも、オーガニックハーブエキスやオレンジ油、ヘーゼルナッツ油、ブドウ種子油、サルビアヒスパニカ種子油、ヨーロッパキイチゴ種子油などの髪にうれしい保湿成分も含まれています。
香りは6タイプあるので好みのタイプが選べます。
ミュゲ(スズランの香り)
マグノリア(オレンジフラワーの香り)
ジャスミン(濃厚なシトラスローズの香り)
クリア(無香料タイプ)
ミンティオレンジ(オレンジフラワーとミントの香り)
シーソルト(ホワイトムスクの香り)
肌にも使えますが、香りに敏感な人はクリアタイプがよいかと思います。
お手頃価格なので、一度試してみてはいかがでしょうか?
頭皮のツボを刺激して健康な髪に
ツボ押しは東洋医学では、筋肉や血管、リンパの動きを促して体をリラックスさせる効果があるとされています。
実はツボの多くは頭部にあります。
頭皮のマッサージをするときに、このツボを意識してみると、すっきりした感じになります。
美容院に行くと、このツボを押してくれるところもあります。
自分でも時間のあるときにトライできます。
ツボの押し方
指の腹で5~10秒ほど、圧をかける、離すを繰り返します。
気持ちや体調にあわせてゆっくりと行ってください。
親指がいちばん力が入りますが、場所によっては違う指のほうがやりやすくなります。
ツボの場所
●百会(ひゃくえ)
頭にあるツボのなかでも、よく耳にする名前です。
場所は頭の真上、左右の耳のいちばん高いところを結んだ頭頂部です。
百会は自律神経を整えるツボともいわれます。
気分がリラックスする効果も期待できます。
●天柱(てんちゅう)
ぼんのくぼ(後頭部から首の後ろにかけての、くぼんだ部分)の左右にある太い筋肉の外側が天柱です。
頭の血行を促すためのポイントとなるツボと言われます。
手のひらで頭を包むようにしてから、親指でツボを押します。
●風池(ふうち)
風池は、天柱のすぐ近くにあるツボのことです。
耳の後ろの骨の出っ張りと、ぼんのくぼのちょうど中間あたりです。
天柱とあわせてこのツボを押すと、後頭部の血行が促進されると言われます。
血行がよくなると、髪にも元気が出てきます。
●角孫(かくそん)
角孫は、耳の上の生え際あたりにあるツボです。
ここも血行を促進すると言われています。
やっぱり睡眠も髪には大切
お肌のゴールデンタイムと同様に、髪にとっても睡眠は欠かせない重要なものです。
睡眠時間がとれていないと、髪のツヤやしっとり感は失われがち。
髪を作り出す毛母細胞は、睡眠中の22時から2時までのあいだで、日中に受けた頭皮のダメージを修復して、健康な細胞を生み出しているからです。
髪の主成分であるケラチン(タンパク質)の合成を促す成長ホルモンも睡眠中の22時から2時までのあいだにもっとも活動するので、髪にもゴールデンタイムはあてはまるというわけです。
22時に寝られるはずがない!
たしかに、ゴールデンタイムに寝ることができればいいのですが、毎日忙しく夜遅くまで働いていると、なかなかそうもいきません。
成長ホルモンがもっとも分泌されるのは就寝後1、2時間後です。
一説には、22時から2時のあいだに寝る人が多いため、その時間をゴールデンタイムと呼んでいるとされています。
だとすれば、明け方の5時に寝れば、成長ホルモンが6時以降にもっとも分泌されるということになります。
ただし、人間の体は太陽の動きにあわせた生活リズムで過ごすようになっているため、逆行した生活は健康に、いい影響は与えません。
せめて、12時すぎに就寝してもよく眠れるように、睡眠環境を整えるのも大切ですが、頑張って毎日同じ時間に起床するとだいたい、就寝時間も同じになってきて、その時間になると眠くなってきます。
仕事が休みの日は、つい寝だめしてしまいがちですが夜に眠れず、結局次の日は睡眠不足ということはよくありますね。
髪は嘘をつかない「食生活」
急激なダイエット、かたよった食事は栄養不足を引き起こします。
それは血液の質を低下させます。
毛髪の根は毛細血管とつながっているため、栄養を運ぶ血液の質が低下すると、うまく髪が成長できずに、抜け毛や薄毛の原因になります。
当然ツヤやコシといった髪の質も低下します。
髪の毛は体の中でも栄養素などがいちばん最後に運ばれる場所だといわれています。
言い換えれば、最初にトラブルが出てくる場所が髪の毛なのです。
海水やプールに入ったあとの髪は
海やプールで泳ぐと、髪はゴワゴワします。
毛髪は弱酸性なのでアルカリ性の環境になるとキューティクルが開いてしまうという性質があります。
海水は弱アルカリ性のため開いたキューティクルが傷つきやすくなり、中からタンパク質が出て行って髪がパサついたり色が褪せたりするのです。
また、プールには塩素が含まれていますが、これは髪の酸化を引き起こします。
酸化は肌と同じく、「老化」です。対策としては、
★海やプールからあがったら、髪が乾く前に真水で洗い流す。
★しばらくは、修復力の高いトリートメントで保湿する
この2つを行いましょう。
濡れた髪にブラシを使ってもいいの?
このとき注意したいのは、濡れた髪のままで普通のブラシでブラッシンクすることはNGです。
摩擦によってキューティクルがより痛み、ダメージを増やしてしまうからです。
ブラシは、濡れた髪でも使えるパドルタイプ(クッション性が高く、マッサージに適しています)のウェットブラシで、毛先から少しずつからまりをほどくようにブラッシングするのが基本です。
おすすめのパドルブラシ2点
WETパドルブラシ DAZZLER
美容院で使われていたり、すすめられたりしているブラシです。
自分も美容院で体験しましたが、ブロー時の適度な刺激が頭皮に心地よく、髪の滑りもよかったです。
背面に空気穴があるため、湿気がこもらないように工夫されています。
濡れた髪でも使えます。
ピンは思ったよりも硬めですがしなやかさがあり、重量も110gと軽く、滑りにくい持ち手です。
ロングヘアの方は、ブローのときもブラシを使う頻度が多いのでダメージを防ぐのにはよいパドルブラシといえます。
ジョンマスターオーガニック ベントパドル ブラシ
ご存知ジョンマスターオーガニックのヘアケア関連グッズ。
口コミでも大人気です。重量は93g。
サイズも幅8cm、長さ22.5cmとコンパクトです。
竹の持ち手が使い込むほど手になじんでくる感じです。
価格は他のパドルブラシよりもやや高めですが、ブラッシングするととても気持ちがよく、頭皮の血行が促される感じがします。
タオルドライの髪に使えます。濡れたら、風を当てて乾かしてください。
トルマリンを含んでいるということで、自分が使ってみると髪にツヤが出てきました。
水分不足は髪にもダメージが
髪へ栄養を運ぶ血液の半分は水分で、できています。
人間の体に必要な水分量は1日あたり1.5リットルから2リットル程度。
美容のために水を飲むということは前から言われていることですが、髪も同じなのです。
普段の食事からは、水分は1リットルに満たない程度しか摂ることができません。
お茶やコーヒーなどの飲料は水分としてカウントされないため、意識して水を飲むことが必要となってきます。
「少しずつ、まめに水分補給」をおすすめしている理由は、体が吸収する水分は、30分で200ミリリットル程度だからです。
しかも体内吸収の点からいうと、軟水で常温が望ましいのです。
「なんだか最近、髪に元気がない」と感じたら、できそうなところから始めてみるのもよいですね。
ストレスも髪は敏感にキャッチしますから、気分をリラックスさせる頭皮のマッサージはおすすめです。
読んでくださりありがとうございました。