シャンプーをするときに、特にロングヘアの場合、髪の毛どうしをこすり合わせて洗っていませんか?
泡立つからといってこすり合わせて洗うと髪にダメージを与えてしまいます。
ほかにもいくつか気を付けたい点が。
今回は、髪の毛にやさしいシャンプーのやりかたと、トリートメントについてお話ししていきます。
シャンプーの泡はどうして必要なの?
髪にいきなりシャンプーをつけるのではなく、あらかじめお湯で2,3分髪を洗って汚れや皮脂を浮かせておく必要があります。
そしてシャンプーを使うときのポイントは、細かい泡を立てることです。
髪の毛の表面をおおうキューティクルは、水に濡れると開いて痛みやすくなります。
この状態で髪の毛がこすれあったりすると、キューティクルがはがれて中から栄養がどんどん流れ出ていきます。
そこで、シャンプーで泡立てることにより、その泡が髪の毛全体に行き渡ってあいだに入り込み、摩擦を防いでくれるのです。
シャンプー時は、髪の毛を傷めやすい時間ですが、この泡をしっかり立てて洗うことで洗浄成分が頭皮全体になじんでいき、髪の傷みを回復に向かわせてくれます。
シャンプーの泡立てかた
シャンプーは手のひらでは泡立てるものではありません。
髪の根元で泡立てます。
例えるならば、洗顔のときにネットを使って泡立てたように、髪の根元をネットに見立てるのです。
①シャンプーを手のひらにとります。
具体的な量が示されていない場合は、ショートヘアなら500円玉1個分、ロングヘアなら2個分をめやすとします。
②お湯を少し混ぜてなじませます。
③両手についたシャンプーを髪に付けます。
手の指を髪の根元に差し込むように入れます。
④そのまま頭皮を中心に塗り広げていき、指の腹でこするようにして、髪の根元で細かい泡になるまで泡立てていきます。
シャンプーの方法
シャンプーが細かく泡立ったら、次は頭皮と髪の毛を洗っていきます。
ここでポイントになるのは、「髪を洗う」のではなく「頭皮を洗う」イメージです。
洗い残しをしないようにするには、頭を3つのパートに分けて順番に洗っていくのがおすすめです。
①もみあげからおでこの生え際
もみあげから、手の指を髪の根元に向かって差し込みます。
指の腹を使って、おでこの生え際まで、ジグザグに動かしながらマッサージします。
②耳の上の生え際から頭頂部
耳の上にある生え際のあたりから指を差し込んで、頭頂部のほうまで同様にジグザグに動かしながら洗います。
③耳のうしろから後頭部
耳のうしろから指を差し込んで、えりあし、そして後頭部までジグザグに動かしながら洗います。
このとき、ニオイの元になりがちなえりあしは、指を横に動かしながら毛穴の中の脂を浮き上がらせるようなイメージで洗いましょう。
④ふたたび頭頂部
③からふたたび頭頂部へ指を動かしながら洗います。
頭頂部は血流が弱いところなので、血行を促すようにマッサージしてください。
⑤手ぐしで泡をすべらせるように毛先までなじませます。
キューティクルは髪の根元から毛先方向へ流れています。
この方向に泡をなじませることで、髪の毛が濡れていても、摩擦を生じさせずに毛先まで洗うことができるのです。
シャンプーのあとのすすぎが大切
シャンプーで頭皮と髪を洗ったら、じゅうぶんにすすぎをします。
表面上は泡がなくなったと思っても、細かく泡立てたシャンプーは、頭皮や髪のすきまに残っている場合があるからです。
すすぎかたは、以下のとおりです。
●髪の根元から毛先の方向へシャワーを流します。
逆方向はNG。
あくまでキューティクルがはがれないように、同じ方向で流すのがポイントです。
●シャワーヘッドを頭皮に密着させて、毛穴の周囲のシャンプーをすべて落としてください。
流し残してしまいがちな、えりあしや耳のまわり、髪の生え際も忘れないように。
すすぎのときも、髪をこすらないようにして、あくまでお湯の流れを利用しましょう。
●髪の水気をとるように絞ります。
ねじらないようにしてください。
美髪になるためのトリートメント
シャンプーは、頭皮と髪の毛を清潔にするためのものです。
シャンプーのあとのトリートメントはどんな役割があるのでしょう?
●髪の表面をなめらかにする
●髪の内部に栄養を与えて、傷みを補修する
おもにこのような役割を果たしています。
トリートメントといっても、様々な種類があります。
選ぶ基準としては、自分の目的にあったものを選ぶことです。
★さらさらとした、ツヤのある髪にしたい
★しっとりとしたなめらかな髪にしたい
★ボリューム、コシのある髪にしたい
そして大切なのは、使い方です。
美容院でも人気のシャンプーとトリートメントがあります。
髪のダメージが気になる方にはおすすめです。
トリートメントの方法
汚れを落とした髪の毛に効率的に栄養が入り込むためのトリートメント方法は次のとおりです。
①トリートメントを髪の根元以外の部分に塗ります。
*一部、頭皮にも効果のあるトリートメントは出ています。
②いくつかのパートに分けて、傷みの出やすい髪の長さの中央部から毛先にかけて、手のひらで軽く握るようにして、浸透させます。
③常に外気にさらされる頭頂部の毛も、両手ではさむようにして握り浸透させましょう。
④そのまま3分から5分ほど時間をおきます。
そのあいだに体を洗ったりバスタブに使ったりしてもよいですね。
以前は、蒸しタオルなどで髪をおおっていましたが、最近は浸透力の高いものが多いのでそのままでも大丈夫です。
*つけて、そのまま流せるトリートメントも出ているので、使用法に従ってください。
⑤髪の根元から毛先の方向へ、シャワーをかけて流していきます。
ここでもすすぎは洗い残しのないようにじゅうぶんに行ってください。
*正しくトリートメントをしていれば、すすぎをしすぎてトリートメント成分が流れてしまうということはありません。
すすぎが足りずに残っていると、かえってベタついたり毛穴のつまりを引き起こしたりするのです。
髪のエイジングケアをしたい人は、シャンプーのたびにトリートメントを行いましょう。
特に髪の毛や頭皮にトラブルがなければ、トリートメントは週に1~3回でも大丈夫です。
そのほかはコンディショナーでケアをしてください。
読んでくださりありがとうございました。