「こうすれば薄毛は治る!」は思い込み?

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巷にあふれる薄毛のさまざまな情報。

「とりあえず頭皮に詰まった皮脂を取り除いて、マッサージで柔らかくして育毛剤をつければ、頭皮にぐんぐん浸透するので髪が生えてくる」

このような考え方が一般的に広まっています。

けれども今ひとつ効果を感じられないという声もあります。本当のところはどうなのでしょうか?

『通常のヘアケアと薄毛のヘアケアは異なる点があります』

間違われやすい「薄毛」

実は、薄毛対策だと思っていることは脱毛対策であったりします。

薄毛は、生えてくる髪の毛がだんだん細くなり、頭皮をおおう髪の面積が少なくなって、地肌が透けて見える状態ですが、脱毛は、血流が滞り、成長途中の髪の毛が抜けて生えなくなってしまう状態のことです。

「脱毛症」と言われるものです。

もともとは成長段階の髪ですから、血流が戻ると再び発毛します。

薄毛は元気な髪の毛ではないので、血流改善だけですぐに改善されるわけではありません。

一般に言う「発毛」というよりは、これから生えてくる髪の毛に対してのケアが必要なのです。

頭皮マッサージは有効?

頭皮が柔らかいほうが、髪が生えやすいと考えられています。

そのため、時間をみつけてはマッサージをまめに行っている人も多いでしょう。

マッサージは、たしかに行ったほうがよいです。

しかし、やりすぎは禁物です。こすりすぎて、頭皮を傷めてしまう場合があるからです。

頭皮の硬さ、柔らかさは生まれつきのものなのでもともと硬い頭皮の人が、柔らかい頭皮に変わるということではありません。

頭皮が弱っている状態は、もともとの頭皮の硬さよりも緊張が強くてこわばっているなので、その緊張を解きほぐして血行を促し、もとの状態にもどしてあげるのがマッサージの目的なのです。

髪はどこから栄養を摂っているの?

お話ししてきたように、育毛剤や発毛剤といった成分を外から入れても根本的な解決にはなりません。

口から食べたものが栄養となり、血管を通って体の隅々まで届けられて髪の毛を成長させます。

まずは体の内側から環境を整えることが必要です。

育毛剤が効くのは最初だけ?

使い始めは「髪が元気になった」「分け目が目立たなくなったかも」と感じていたのに、使い続けると、前ほど効き目を感じなくなったという場合があります。

たしかに、薄毛の初期段階であれば、まだ頭皮は回復しやすい状態なので、効果を感じるということはあります。

薄毛は、髪の毛が育つ環境が悪くなって弱っている状態です。

こんなときは、ゆっくり休ませることが必要になってきます。

体に置き換えて考えてみましょう。

疲れて弱っているときにスタミナドリンクを飲むと一時的にシャキッとなります。

しかし体自体の疲れをとっているわけではないので、無理をしていることに変わりはありません。

疲れはたまっていくため、今のドリンク剤では物足りなくなります。

次第により強力なドリンク剤を飲むようになりがちです。

弱っている頭皮にも同じことが言えます。

最初は調子がよいのですが、育毛剤、発毛剤をつけ続けると、自分の力で血流を改善する力が弱くなりがちです。

頭皮の基礎体力が落ち、「育毛剤が効かなくなった」と感じるのです。

さらに弱くなってくると育毛剤自体が刺激となって皮膚を傷めることにもつながります。

ソレは自分に合っている?

「この方法なら、効果あるはず」

「この製品を使えば大丈夫」

色々な情報が入ってきて、どれを選んでよいか迷ってしまうこともあるでしょう。

たしかにその方法や製品を試して効果を感じた人もいるわけですが、自分にも効果があるのかはわかりません。

だからこそ、何種類のやりかたも試してみたくなるのです。

大切なことは、土台となる自分の頭皮の状態がその方法や製品を試せる状態であるかどうかです。

弱っている頭皮をもとの状態に戻してから、取り組まなければ効果を感じないどころか、さらに悪化させる場合もあります。

産毛が生えた!でも・・・

頭皮の血行が促されてくると、産毛も生えてきやすいです。

けれどもこの産毛がすべて硬い毛に育つわけではありません。

硬い毛は、1ミリくらい育った時点ですでに太くなっています。

産毛そのものは、頭皮の血行状態のめやすくらいに考えておいたほうがよいでしょう。

薄毛はすぐに改善できないことを覚悟して

効果の高いとされる育毛剤・発毛剤や育毛方法は、そのぶん負担もかかることを意識しておきましょう。

早く改善したいあまりに、急激な方法をとったり、量を多くしたりすることは弱った頭皮に負担をかけてしまいます。

おだやかな効果を毎日、続けて改善していくことが頭皮にも体にもおすすめなのです。

読んでくださりありがとうございました。

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