いよいよ化粧下地からメイクを始めるわけですが、ファンデーションのノリをよくしようと、顔全体にしっかりと塗っていませんか?
残念ながら、それでは顔が白浮きして膨張した印象になってしまいます。
ベースメイクの段階からツヤ肌を台無しにしないように、効果的な下地の塗りかたについてお話ししていきます。
必要な部分だけ塗る
下地は顔全体には塗りません。
なぜならその必要がないからです。
そもそも下地を使う意味は何でしょう?
下地を塗る意味は、ふたつあります。
ひとつは「肌色を補正するため」です。
でも顔全体の肌色を変える必要はありません。
むしろ、顔全体に下地を塗ってしまうと不自然になってしまいます。
ツヤもなくなり、乾燥したイメージも与えてしまいがち。
なので顔色補正のための下地は一部分にだけ、少し使いましょう。
ここで主に肌色を補正するのは、くすみやすい目の周りだけです。
目の周りに下地を塗ると顔全体が明るくなっていきます。
下地を塗るもうひとつの意味は「メイクを崩れにくくするため」です。
顔には皮脂が出やすい部分が3つあって、そこがメイクが崩れやすい部分です。
ここに下地を塗っておくと皮脂を吸い取り、下地が接着剤の役割をしてファンデーションがぴったりとくっつくのです。
下地のおかげで崩れないメイクになります。
せっかく選ぶなら、美容成分の入ったものを使うのもいいですね。
化粧下地の選びかた
下地でUVケアを兼用している場合もあると思いますが、すでに乳液を使用する段階でUV入りを使用すれば大丈夫です。
下地は自然に見える肌づくりのため、必要なポイントだけに目的にあったものを使います。
下地はさまざまな色が売られています。
パール系、ブルー系、グリーン系、透明系などなど。
それぞれくすみを飛ばしたり、赤みを抑えたり毛穴をカバーしたりと効果、効能をうたっていますが、買うのはそのうちの2種類をお勧めします。
すなわち、下地の役割である「色の補正を少しする」「メイクを崩れにくくする」このふたつに合わせて使い分けるのです。
人の肌には、乾燥や血行不良、色素沈着などでくすむ部分があります。
これは目の周りです。
肌が薄いため、他の部分よりもトラブルが発生しやすいのです。
ここに色補正するための下地を塗っていきましょう。
反対に、汗や皮脂が出やすいのが毛穴が密集している部分です。
ここからメイクが落ちていくのでテカったり崩れたりしてしまいます。
毛穴の多い部分は決まっているので、そこだけに崩れにくくするための下地を塗っていきます。
使う下地は、くすみをカバーする「ピンク系の下地」と毛穴を埋めて崩れにくくするための「シリコン系下地」です。
これさえあればまずはよいかと思います。
「2つも使うの?」と面倒に思うかもしれません。
でも顔全体には塗らないので、なかなか量は減りません。
ふたつそろえれば半年以上は持つでしょう。
ピンク系化粧下地の塗りかた
まず、ピンク系の下地から。
このピンク系の下地は、くすみを消して顔を明るく見せる役目があります。
これだけでぱっと華やかな清潔感が漂い、夕方になっても疲れた印象になりません。
これを塗るのは目の周りと、もしも口元にもくすみを感じるのであれば口元にも塗ります。
目の周りはトラブルが見えると疲れて老けて見える最大の部分なので、くすみを飛ばすだけで印象が断然違ってきます。
表情も明るくなり、若々しくなりますので忘れずに塗ってください。
塗り方は少量を指にのせて、点々と目の周りをぐるりと囲むように置いて、指の腹でさっと伸ばします。
色が強く出ないように薄くムラなく伸ばしてください。
ファンデーションやその後のアイメイクにも影響が出るので、ていねいに伸ばして白浮きしないように塗りましょう。
ここで強くこすってはだめです。
これは基礎のお手入れと同じです。
「今日は、くすんでないから塗らない」と思っていても、くすみはいつ出てくるかわかりません。
ピンクの下地は常に使用することをおすすめします。
シリコン系化粧下地の塗りかた
もうひとつの下地は崩れを防止するためのものです。
塗る箇所は、小鼻、小鼻の脇、Tゾーン、あご。皮脂と汗が出る部分です。
塗るのはシリコン系の下地です。
シリコン系の下地は、毛穴に入り込んで肌をサラサラにするので、皮脂でメイクが崩れる心配がなくなります。
この下地はたいていのメーカーから出されているので、自分でいろいろと試してください。
使い方としては、まず少量を手の甲に出し、指先に薄くなじませてから小鼻、小鼻の脇、Tゾーン、あごだけに少しずつ置いていきます。
テカりやすいと思う部分は多めに、テカらない人は塗らなくてよいです。
のせたら指先でクルクルと毛穴にすり込んでいきます。
あらゆる方向から毛穴を埋めるようにしてください。
薬指の腹がいちばん柔らかいといわれているので、薬指を使いましょう。
鼻の下を伸ばしたり、塗りたい部分の皮膚を少し伸ばしたりしながらくるくる円を描くように塗ると毛穴がカバーできます。
もちろん顔全体には塗ってはいけません。
毛穴が少ない部分に塗ってしまうと、乾燥を悪化させてしまうからです。
あくまで必要な部分にのみに塗ります。
アラフォー世代の場合
化粧下地は、なるべくのびのよいものを使用します。
ピンクの下地はくすみをカバーして透明感を引き出すのにもおすすめです。
使用量のめやすは、パール粒大程度。
ポイントは顔の中央から外側に向かって塗り広げることです。
視線の集まる中央部分をカバーして顔色をトーンアップさせましょう。
アラフォー世代は、皮脂が気にならなければシリコン系は使用しなくても大丈夫です。
皮脂量の減っているあご先や、まぶたの上部分は指に残った分で薄く仕上げるくらいで大丈夫です。
読んでくださりありがとうございました。