洗顔は、美しい肌をつくるための基本中の基本です。
けれども日々のストレスや普段過ごしている環境での空気の汚れ、長年間違ったお手入れを続けていると肌の持つ力が衰えている状態です。
ここで洗顔後のお手入れを正しく行うことが大切になってきます。
目次
洗顔後の自分の肌を知りましょう
まず、洗顔後にチェックしてみてください。
【健康な肌の状態】
・さっぱりした感じになる
・ふっくらやわらかい感触がある
・一時的にツッパリ感があるが、その後消える
健康な肌であれば、汚れや古い角質がはがれた後、自分である程度のうるおいを保持することができます。
ただし、洗顔をしてそのあと何もしなければ肌は老化とともに機能が低下していくので、今の状態をキープしていくためのお手入れが必要となります。
【肌機能が低下している状態】
・洗顔しても肌がかたい
・つっぱり感がずっと続く
・時間がたつとテカリがある
・ヒリヒリする
これらは肌のはたらきがうまくいっていなかったり、ダメージを受けている状態です。
普段のスキンケア製品の量を少しだけふやす、美容液をプラスするなどして肌の働きを正常な状態に戻しましょう。
肌の状態によるお手入れの違いは?
【健康な肌の状態】
化粧水と乳液(または軽い使い心地のクリーム)を使用します。
化粧水はたっぷり使ってもかまいませんが、乳液は少量で大丈夫です。
老化を気にしている人は美白、エイジングケア用の美容液を足してください。
【肌機能が低下している状態】
化粧水はたっぷり使ってかまいません。
乳液、クリームは少しだけ多めに使用してください。
これに集中保湿ケア、ビタミンC配合の美容液などもプラスしてみましょう。
乳液、美容液は毎日たっぷり使ったほうがいい?
肌のお手入れで大事になってくるのは、「甘やかさないこと」です。
必要なだけ使うことなのです。
腹痛でもないのに、胃炎の薬を飲むことはしませんし、決められた用量以上の薬を飲むと逆効果になることはご存知のとおりです。
肌にも同じことが言えます。
過剰なお手入れは、肌の機能をさらに低下させトラブルにもつながりかねません。
肌が健康であれば化粧水と乳液だけでよい場合もありますし、気になるお悩みがあればそれに応じたケアをプラスする場合もあります。
毎日、化粧水、乳液、クリーム、美容液をたっぷりと使う必要はありません。
自分の肌の状態に合わせた量でケアしていくことが、肌がもともと持つ力を引き出していくのです。
自分の肌の状態がわからない?
洗顔をしたあと、特にツッパリ感もなく、さっぱりした感じも、特にやわらかくなった気もしないという人は、せっけん以外の洗顔料を使っている人が多いです。
洗浄力の弱い弱酸性タイプや油分やアミノ酸を余分に肌に残すタイプの洗顔料で洗顔をすると肌の状態を正しく確認できません。
せっけんを使って肌の汚れ、余分な皮脂を落としてもう一度チェックしてみてください。
菌は洗顔後のお手入れで育つ
肌には一般的に80万個もの皮膚常在菌が存在すると言われています。
この皮膚常在菌がうまくバランスをとって肌を健やかに保つ働きをしています。
【皮膚常在菌の働き】
・皮脂を栄養としながら肌を保護する成分をつくる
・肌を弱酸性に保ちつつ、病原菌から守る
・抗酸化物質を分泌する
洗顔をするとき、洗いすぎは皮膚常在菌まで落としてしまうので注意が必要なのですが、洗顔後のお手入れでも、菌の増殖をさまたげていることがあります。
【洗顔後の注意点】
・殺菌作用や刺激の強い成分の入ったスキンケア製品は使わない
・こってりとしたクリームをたっぷり使わない
・寝ているあいだじゅう、肌にパックをのせておかない
悪玉菌を減らしましょう
菌のバランスがとれていないと、肌の保護機能も低くなり、かゆみやカサつきを起こします。
これは悪玉菌が増えてしまっているから。
即効性があるかも、と抗生物質を使うと善玉菌まで減らしてしまいます。
菌のバランスを整えるのに、「マヌカハニー」が挙げられています。
マヌカハニーはニュージーランドに自生するマヌカの木からとれる天然成分で、すぐれた保湿力や抗菌力を持っています。
マヌカハニーが悪玉菌の活動を抑制して、肌にうるおいを与えます。
そうすると善玉菌は皮脂を栄養に増殖していくのです。
この過程で生み出された脂肪酸が肌を弱酸性に保って、肌自体の働きによりさらに悪玉菌が育つのを抑えるのです。
(血糖値が気になる人は生マヌカハニーをおすすめします)
このようにして肌は健康な状態を維持できます。
美白、エイジングケアも大事ですが、菌のバランスにも注目してみるとよいかと思います。
なかでもマヌカハニーの効能を示すUMFという数値が10+以上のものは医療グレードとされ効果が期待できますが、それだけ価格も比例して高額になってきます。
一般に、マヌカハニーは味が独特でクスリっぽく感じる方もいらっしゃるかと思いますが、なかには、食べやすいものもあります。
お試し用として、250gのものがあります。
UMF数値が10+ですが、食感がなめらかでトーストにぬったり、ヨーグルトに混ぜたりして楽しめます。
ただしマヌカハニーは、はちみつであり、糖分でもあるので摂り過ぎには注意してください。
また、菌のバランスは生活習慣でも変わります。以下のことを心がけてください。
*汗をかく
皮膚常在菌は汗をかかない状態が続くと、増えやすくなりバランスを崩すことにつながります。
適度に運動をして肌を潤しましょう。
*ニキビが気になる人は肉食を減らす
肉食は、皮脂を増加させて毛穴を詰まらせるリスクが高まると言われています。
まったく肉を食べないというのはかえって便秘になってしまうこともありますので、あくまで控えめに。
また、脂肪分、糖質の多い食べ物もニキビはできやすくなります。
*ビフィズス菌、オリゴ糖を摂る
腸内の菌のバランスが崩れると毒素が肌に運ばれてしまいます。
ビフィズス菌は腸内環境を整えるのに必要な細菌です。
ヨーグルトや乳酸菌製品に含まれていますが、生きて腸に届くタイプを選ぶのがポイントです。
またオリゴ糖をかけて食べると、さらに効果が期待できます(オリゴ糖が豊富なバナナと一緒に摂るのもよいですね)。
腸内常在菌のバランスをうまく保っていきましょう。
読んでくださりありがとうございました。