化粧水がツヤ肌を決めるとは言うけれど、単にたくさん塗ればいいというものでもありません。
プレッシャーを与えてしまうようですが、化粧水の効果を決めるのは自分の手に大きくのしかかってくるのです。
ここでは正しい化粧水の塗り方についてお話ししていきます。
量は標準の1.5倍~2倍がめやす
化粧水は1番目の化粧水と2番目の化粧水を使うことをおすすめしています。
1番目は洗顔後すぐに使って肌の乾燥を防ぐもの、2番目は水分をたくわえた肌をそのまま保湿するためのものです。
ここでは2番目の化粧水を塗るやりかたです。
今のお肌が必要としている量の化粧水を取ったら、さっそく顔の全体に塗ってなじませていきます。
まず、めやすとしては標準といわれる500円玉程度の1.5から2倍の量を使ってみましょう。
そこまで肌が必要としていなければ、調整してもかまいません。
化粧水はいっぺんにつけても肌にすべて入っていきません。
数回に分けてしっかり肌に届けることがポイントです。
●両手を軽くすりあわせて手のひら全体まで化粧水をいきわたらせ、ちょうど顔を洗うときのような手の動きをします。
●そのまま両方の手のひらで顔を包み込むようにしながら、全体にしっかりとなじませていきましょう。
まずは、ほっぺ、おでこ、鼻、口元。
必ず指だけでなく、手のひらを全部使ってなじませていきましょう。
指だけだとどうしても塗った場所が点々になり線につながっていきません。
塗りもれも多くなってきます。
ギリギリ部分まで塗る
顔の広い部分にてのひら全体でなじませることができたら、次には目のぎりぎり部分と鼻のまわり、口のまわりといた細かい部分を塗っていきます。
●目をあけたまま、化粧水を塗ります。
目を開け、鼻の下を伸ばして上を見て目の玉を上にあげます。
そして目の下ぎりぎり、粘膜の近くまで指の先で化粧水を塗ってあげるのです。
最初は目の中に化粧水が入りそうになる場合もあるかもしれません。あせらず、ゆっくりやっていきましょう。だんだん慣れていきます。
●そのあと、また鼻の下を伸ばします。
小鼻のまわりにもたくさん塗りこんでいきます。
●口を大き「お」の口で上下に伸ばすイメージで、口元もぎりぎりのキワまで塗ります。
こうすることで、ほうれい線の溝にもしっかりと化粧水が入っていきます。
この隅々の部分まで文字通り手を抜かず、手を使っていきわたらせることがスキンケアのなかではとても大切です。
目のぎりぎりのキワの部分、鼻のまわり、口のまわりは「小じわと毛穴が気になる」部分でもあります。
これらのお悩みは化粧水をちゃんと入れ込んでいないことも大きな原因です。
つまり、目の下のぎりぎりまで化粧水を塗りこんでほうれい線の溝にもきちんと入れ込んでいけば、次第に潤ってきます。
「シワやほうれい線が薄くなった」と感じることも(注:皮膚を引っ張って化粧水を塗りこまないようにしてください。
指との摩擦でシワを招きやすいです)。
これらの方法はとても簡単なのです。
最近は、肌内部の新陳代謝に着目した化粧水も出ています。
初回だけの購入であれば、3150円(税抜き)です。
塗り方とあわせて化粧水自体にも機能を持たせたものを使ってみてもよいですね。
化粧水は人前では塗れない
化粧水は、できれば人のいないところで塗るのがいいかもしれません。
はっきりいって、化粧水を塗りこむときの自分の顔は「面白い顔」になっています。
最近は「変顔」も流行っていますね。
笑いをとる、「イイネ!」をとるのであればよいのですが、真面目な気持ちで取り組んでいるときに、横から笑いが起きようものならけっこうヘコんでしまいますからね。
でもここでお伝えしたいのは、きれいごとだけではきれいになれないということです。
きれいと言われる人は必ず陰でこのような努力をしているものです。
顔には無数のデコボコがあり、なかなかひと塗りでは均一に塗れないものです。
出っ張っている部分にだけ化粧水を塗っていても、うるおいのあるツヤ肌には到達できないでしょう。
この塗り方は大切なステップなのです。
慣れるまでには間違った塗り方をしていることがあるので気を付けたいものです。
たとえば、手のひらではなく、指の腹だけで顔をさっと触って終わったり、鼻や口を伸ばすのを忘れたりします。
なかでも注意したいのが叩いたり、こすったりすること。
これは洗顔の際にも最近常識と言われていることですが、顔の皮膚を叩いたり、こすったりすると角層が傷つき、その部分がぶ厚くなったり、シワの原因になったりします。
ひと昔まえのコマーシャルなどで、コットンを使って化粧水を塗っていた、パッティングしていた風景を思い出しませんか?
よほど慣れていないと、コットンが指と皮膚の間にあることで、知らず知らずに叩いたりこすったりしてしまうものなのです。
自信がない人は、コットンではなく、まずは自分の手で塗る動作を身に着けていきましょう。
そもそも「顔」ってどこまでの範囲なの?
スキンケアでいえば「顔」の範囲は、少なくとも、おでこ、こめかみ、もみあげ、耳の後ろ、あごの下、そして首までです。
細かい部分にまで潤いを与えなければ全体的なツヤが出てきません。
化粧水はこの「顔」全体まで塗っていきましょう。
なぜなら顔の中央にツヤがあっても、おでこがカサついていれば、それだけで全体の印象はツヤがあると判断されません。
逆に細かい部分にまでツヤがあれば、内側から全体的に透明感が出てきます。
こめかみや耳の裏と聞くと、「なぜそこまで?」と思うかもしれません。
しかし自分では鏡で見えている部分は正面ですが、他人から見ると横や後ろからも意外に見られているものです。
塗ったあとに横や後ろを触って、ほっぺと質感が違ったらちゃんと塗れていない可能性があります。
おでこのシワが気になる人がいたら、それもお手入れ不足、うるおい不足が原因かもしれませんよ。
溝という溝には上下左右からしっかりと塗ることがポイントです。
そのためには、忘れがちですがお手入れの前には、前髪はクリップやヘアバンドで上げましょう。
髪が長い人は結んでください。
顔が全部見える状態にしてからお手入れに取り掛かかるのが基本です。
読んでくださりありがとうございました。