美容液って特別な日のためにスペシャルケアとして使うもの、という認識がまだまだ世の中にはありますが、ときどき使って効果を期待するのは甘い考えです。
毎日使用することが美肌の近道なのです。
ここでは美容液の種類と正しい塗り方をご紹介します。
目次
節約したい気持ちはわかるけれど
スキンケアのなかでも、美容液は価格帯の高いアイテムが多いです。
たしかにあまりにも安い美容液だと、配合されている成分の量や質によってあまり効果を感じないでしょう。
美容液は、肌の悩みを解消したり、肌のトラブルを予防したりするものなので、1日使って解決するものでもありません。
継続しないと予防にならないのです。
ケチケチ使いたい気持ちはわかりますが、価格が高いからこそ無駄にしないように使うことが大切です。
自分に合った美容液はどれ?
美容液はスキンケアの必須アイテムというわけではありませんが、肌に悩みがある場合はぜひとも取り入れたいものです。
まずは美容液の種類をみていきましょう。
保湿タイプ
常に乾燥している肌には、水分保持力を高める保湿美容液を使いましょう。
セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどが含まれています。
乾燥による目元の小ジワにも保湿美容液がおすすめです。
ニキビ対策タイプ
抗炎症作用のあるグリチルリチン酸ジカリウムを配合した医薬部外品が主流です。
ニキビができやすい成分を排除した「ノンコメドジェニック」表示のあるものを選んでください。
また、大人ニキビは乾燥が原因のこともあるためニキビケアと保湿成分の両方が入った美容液もあります。
美白タイプ
日焼けによるシミを予防する美容液です。
シミの元となるメラニン生成を抑えるアルブチン、ビタミンC誘導体、プラセンタエキスといった成分やメラニン色素を淡色化する還元作用をもったハイドロキノンなどがあります。
美白タイプの美容液はあわせて、肌のターンオーバー促進成分や保湿成分も加えています。
エイジングケアタイプ
年齢による衰えに対して乾燥、シミ、シワ、たるみ、くすみといった肌の老化をケアする美容液です。
コラーゲン生成を促すレチノール、ナイアシンや細胞の新陳代謝を促進するEGF,プロテオグリカン、抗酸化成分であるフラーレン、アスタキサンチン、ポリフェノールなどが配合されています。
これらの種類のなかから、自分の目的に合った美容液を選んでください。
美容成分を含ませたシートタイプは、いかにも肌に浸透していると思いがちですが、実は浸透させるためには、肌を密閉しなければ効果はあまり期待できません。
シートタイプは特殊なものを除いて一般的には密閉効果は低めです。美容成分はまんべんなく塗ったほうが効果が上がります。
ツヤ肌を出すには、朝の美容液がポイント
朝の肌のお手入れでは、化粧水の後には美容液を使います。
たっぷりと肌全体にしみこんだ化粧水が美容液の成分をしっかりと肌に浸透させます。
また、美容液はほかにも大切な役目を持っています。
朝のお手入れはツヤを出すために行うものなのですが、この美容液がツヤを出すのにいちばんなのです。
肌を守り、もっちりとさせるだけでなく、このあとのメイクにとって重要なツヤを作るのが美容液なのです。
この美容液を塗った段階で、もちもちとした肌の状態になるのがベストといえます。
もしもここで「ツヤが出ない」とか「くすんでしまう」と思った人は美容液よりも美容オイルをマッサージしながら塗ってみてください。
透明感と一緒にツヤを出す助けになると思います。
自分は、ときどき化粧水にオイルを混ぜて使っています。
年齢肌は、肌の水分を閉じ込める皮脂の量が不足しがちとなり、くすみや乾燥を招きます。
「美容オイルは、ベタつく」と思って敬遠している方には美容液とオイルが2層式になったタイプがあります。
お試し価格で980円であれば一度トライしてみるのもよいかと思います。
ワタシも1ヶ月試してみました。こちらの記事もご参考にどうぞ。
「美容液オイル」ってどうなの? ~アラフォー世代が1ヶ月使った結果~
どちらを使うにしても、美容液は美白やリフトアップなど、そのときどきの自分が求めている効果を得られるものを使ってみることをおすすめします。
美容液を使う順番
乳液を塗ったあとに美容液を塗っていませんか?
残念ながらそれだと効果が薄いのです。
なぜかというと乳液やクリームは油分が多いので、先に塗ってしまうと油膜が肌を包み込んで美容液の成分がうまく肌になじんでいかないからです。
お手入れの基本は、水分の多い化粧水から始めて、そのあとに美容液を使います。
ただし、美容液の進化によって化粧水の前に使うことで効果が高まる美容液もあるので、製品ごとに使用方法を確認してください。
美容液でテカる?
美容液を塗るときも、その効果を最大に引き出せるかどうかは自分の手の使いかたにかかっています。
化粧水もそうですが、無色透明の美容液や美容オイルは、塗れていないところがあっても分かりにくいものです。
この後に乳液をつけますが、そのときに「ムラが出ているな」と気づいたときは、化粧水も美容液もきちんと塗れていない可能性が高いのです。
ときどき、美容液を塗ったあとの肌が思った以上にツヤツヤで、テカリを心配する人がいるかもしれません。
ここで「てかり」と「ツヤ」の違いについてお話しましょう。
テカリとは、ツヤがムラになったときのことをいっています。
塗り方にムラがあったときにテカっているように見えます。
なのでテカリ肌にしないためには自分の手の使いかたが重要な役目を担っているわけです。
美容液の正しい塗りかた
美容液を塗るときの動きは化粧水とまったく同じです。
まず、量は標準の1.5倍ほどを手に取ります。
それを化粧水と同じように塗っていきます。
ちなみに液状の美容液の標準量は100円玉くらい、クリーム状の美容液の標準量は直径1cmの球状です。
液状の場合は、手のひらにたっぷりとのせて伸ばします。
硬めのクリーム状の場合は指の腹に出してもかまいません。
目を開けて上を見ながら目のぎりぎりのキワまで塗りこみます。
鼻を伸ばし小鼻を塗ります。
口も「お」の口で上下に開けて口角のぎりぎりまで塗りこんでいきます。
おでこやこめかみ、もみあげ、耳の後ろ、あごの下、首までお忘れなく。
このとき、内から外へ、下から上へなじませることがポイントです。
くれぐれもこすらないように気を付けて。
最後は両方の手のひらで顔全体を包み、やさしく押さえます。
目元、小鼻などの細かい部分は指の先でていねいに押さえてください。
美容液を塗るときの注意点
●オイリーな肌の人は、顔全体にたっぷり使わないようにしてください。Tゾーンを避けて塗りましょう。
●2種類以上の美容液を使う場合はそれぞれの美容液の浸透を妨げないようにするために、油分の少ないものを先に使ってください。
最初は時間がかかると思います。
鏡でチェックをしながら丁寧にやってみてください。
手の使いかたさえ身に着ければ、2週間ほどで自分の顔に確実に内側からツヤというものが現れてきます。
そのうち鏡を見なくても上手にムラなく美容液が塗れるようになっていますよ。
美容液の塗り方は、メイクの仕上がりを左右してしまいます。
ムラがやがてテカリに変わり、反対に塗れていないところは乾燥をしてしまいます。
それがそのまま、その後の化粧品がつく部分とつかない部分に分かれていくのです。
メイク直しが必要な原因の8割は、土台となる朝のお手入れの手の使いかたがまだまだ慣れていないということです。
読んでくださりありがとうございました。