テレビや雑誌などで活躍するメイクアップアーティスト。
華麗な手さばきでモデルを美しく仕上げていくわけですが、実際は基本のお手入れ段階から手を抜かずチェックを怠りません。
全員が必ず行うこと、それは肌の表面のチェックです。
今回は自分でできるチェック方法をご紹介します。
目次
肌の表面チェックとは?
肌の表面をチェックするということ、それはずばり
「肌がきちんとうるおっているかどうか」
「べたべたしすぎていないかどうか」
を確認するわけです。
メイクには「ここだ」といううるおいのタイミングがあります。
そこがわかれば美しいメイク、落ちないメイクが作れるわけです。
「チェックなんて、プロでもないのに自分にはできない」とあきらめないでください。
自分の肌を触ってチェックするのは自分だけです。
このことが結果を大きく変えていきます。
数秒で終わりますので、ぜひともひと手間加えてみてください。
いわゆる「ペトンペトンチェック」です。
ペトンペトンチェックのやり方
両方の手の甲で皮膚を軽く押さえる、手の甲を離す、を繰り返すだけ。
このときに「ペトンペトン」っとした感触があればベストな状態です。手の甲を皮膚に当てたとき、ペトンとつく感じがして手を離すときも少し手の皮膚に顔の皮膚が持っていかれるような感じがよいとされています。
まずはお手入れ後「ペトンペトン肌」を目指していきましょう。
「べとべと」した感じがある場合
時間をおいてください。
「ペトンペトン」に変わるまでの時間は人それぞれですが、着替えたり、歯を磨いたり別のことをしながら待ってみましょう。
でもそんな時間がとれない人はティッシュ1枚を顔に貼りつけて、軽く油分をオフしてもよいです。
一度ティッシュを顔に貼りつけてはがすくらいで、「ペトンペトン」になると思います。
マメに手の甲でチェックをしながら、ここ!というタイミングを逃さないようにしてください。
サラサラしている人やペトもち感が出ない場合
肌が乾燥している証拠です。
乾燥する肌はこれまでの正しいお手入れを根気よく行っていくと次第に改善されていきます。
お手入れを全体的に多めに、とくに化粧水の量を増やしてみてください。
化粧水だけが内側からのうるおいを作るからです。
お手入れ後の水分不足の肌に化粧水を塗り足すのはOK?
お手入れがすべて終わった後に、乾燥していたら化粧水に戻ってよいのかという疑問があるかもしれませんね。
残念ながら答えはNOです。
美容液や乳液を塗っている上からでは、もう水分はほとんど肌に入っていきません。
だからこそ、ひとつひとつのステップで量をケチらないのが一番なのです。
このことに気を付けて、あとは手の使いかたをきちんとすれば必ず「ペトもち肌」を手に入れることができるでしょう。
とはいえ失敗したら、そこであきらめてしまうのも悲しいですね。
こんなときは応急処置として、お手入れ後にペトもち肌ではなかったら、最後に塗った乳液をもう一度塗りましょう。
ここで慌てて化粧水に戻ってしまうと、せっかく使った美容液や乳液が落ちてしまい、さらに乾燥させてしまいます。
原則、一度次のコスメを使ったら、後戻りは禁止であると覚えておいてください。
内側からふっくらと水風船のようにツヤっとした肌は水分でしか作ることができません。
何度も書いていますが、化粧水だけがぷるんとした肌を作ります。
なので2回目の化粧水の量を増やすことと、正しい手の使いかたで塗っていくことを徹底してください。
きちんと塗っているのに肌が乾燥しているときは
正しく手を使ってお手入れをしていても、やはり肌の状態が環境によって、悪くなるときもあります。
乾燥する季節には、まず化粧水の回数と量を増やしましょう。
すぐに機能性のある美容液やクリームを使いたいという気持ちもわかるのですが、基本は水分です。
これなしには高い美容液やクリームも効果を発揮しません。
もしも高い、よいクリームを使っているのに乾燥していると思ったら、その前にたっぷりと化粧水をつけることをおすすめします。
それでもペトもち感が出てこないというときは、美容液と乳液の量も増やしてみましょう。
お手入れはケチケチしてはだめなのです。
もったいないと思ったら安いものに変えてでも量はたっぷりと使うこと。
そしてペトもち肌を手にいれたら、量を適正にしていきます。
夕方、肌が乾燥するときの対策は?
やはり同じくお手入れをしていても、乾燥する季節であれば夕方くらいに「肌が乾燥してくる」人も多いことでしょう。
そういうときは、ごく少量の美容液を手のひらにのばして、その手のひら全体でメイクをした上から顔をやさしく、やさしく押さえてください。
オイル入り美容液は、手に伸ばしやすいです。脂っぽくないものも出ていますので、試してみてはいかがでしょうか?
手のひらで顔を押さえていると、ファンデーションと美容液の油分がほどよく溶けて混じりあってうるおいがよみがえってきます。
注意したいのは、このときこすったり、叩いたりはしないでください。
基本的にはメイクの上からは何もつけられないのですが、この少しの量の美容液であれば大丈夫なのです。
美容液は、濃厚な美容成分を凝縮しているので、瞬時にうるおいを補給できますし、クリームほど重くはないのでメイクにさほど影響を与えません。
お気に入りの美容液を1本、職場の机の上などに置いていくのもおすすめですね。
日中に乾燥するかどうかは、朝の時点ではわからないことも多いので、もしものときのお助けアイテムになってくれるのです。
手軽なケアは「シートマスク」
時間がとれる場合は、スペシャルケアもおすすめします。
フェイスマッサージ、美顔器などさまざまなケア方法がありますが、手軽で肌に摩擦の少ない方法は「シートマスク」です。
本来は、液状のものを肌に塗りこんだほうが密着度は高いのですが、つい顔をこすってしまうという人にはおすすめです。
美容成分が多く含まれているシートマスク肌に密着させることで浸透が高まり、うるおいを閉じ込めることができます。
使い方のポイント
●美容液の代わりとなるので、使うタイミングは化粧水のあとです。
●長時間の使用はやめましょう。10~15分の使用が目安です。
少しでも美容成分を浸透させたいからといって長時間マスクをしているとき、同時に空気にも触れているのでシートマスクはだんだん乾いていきます。
そして今度は乾いたマスクが肌のうるおいを逆に奪っていくのです。
読んでくださりありがとうございました。