第一印象は大切です。なかでも目元はいちばんに視線がいくところ。
せっかくきちんとメイクをしたのに、目の下にクマがあると「この人、疲れているのかな」「何か病気にかかっているのかも」とマイナスな印象を与えてしまいかねません。
年齢よりも老けてみられてしまうクマ。
クマの種類によって考えられる原因と対策をご紹介します。
1.自分はどのタイプ?
クマは大きく分けて3種類あります。鏡を見ながら自分がどのタイプに当てはまるか、見てみてください。
青いクマ
・文字通り、色が青または青黒いクマです。
・皮膚を引っ張ってみると色は薄くなりますがクマの位置はそのままです。
茶色いクマ
・茶色っぽい色をしています。
・皮膚を引っ張るとクマも一緒に移動します。
黒いクマ
・目の下の皮膚がくぼんで黒くみえます。
・上を向いたときに色が薄くなり、皮膚を引っ張るとクマが消えます。
疲れなどで一時的にできたクマは、休養をとると自然に消えますが油断してはいけません。
年齢を重ねるほど、クマはできやすく消えにくくなるからです。
上にあげた3種類のクマはそれぞれ原因が異なるため、対策も変わってきます。
なかなか治らないクマは、今一度見直してみませんか?
2.タイプ別ケア方法
青いクマ
【原因:血行不良】
目の周囲の毛細血管の血流がうまくいかず、皮膚の上から毛細血管が透けて見えます。若い人に多い青いクマの原因は、パソコンやスマホを長時間見ることや、冷え、不規則な生活によるものです。これは一連の流れといえます。
パソコン、スマホで目を酷使→目がさえて寝つきが悪く睡眠不足に→寝不足で体が疲れる、だるい→頭をすっきりしたい、疲れをとりたいので冷たいものや甘いものを多く食べる→手足が冷えやすい
このサイクルを繰り返すことで、血流が滞りがちになります。
【対策】
(お肌のお手入れ)
・目のまわりに蒸しタオルをあて、温める
・アイクリームは、ビタミンK、ビタミンEを配合したものを使い、代謝を上げる。
(食事)
・冷たい飲み物、甘いもの、生野菜といった体を冷やす食べ物を控えめにして温野菜を摂る。
・ビタミンEが含まれる食べ物(アーモンド、落花生など)を摂ることもおすすめ。
・鉄分が含まれる食べ物(鶏レバー、ひじきなど)を摂る。赤血球に存在するヘモグロビンの材料となります。
(生活習慣)
・パソコン操作をするときは、1時間おきに休憩をはさむ。
・ウォーキング、ストレッチといった運動で体全体の血行を促す。
・眉頭の下のくぼみ、眉の中央付近の眉の骨と眼球のあいだのくぼみ、こめかみの3カ所をそれぞれ3秒かけてゆっくりと押します。
そして同じく3秒かけてゆっくり離します。
このとき、眉の中央は指を横にして上に押し上げるように刺激すると効果がアップします。
中指か薬指を使うのがおすすめ。力が入り過ぎなくてよいです。
(注)マッサージするときは、強くこすらないようにしてください。色素沈着の原因にもなります。
茶色いクマ
【原因:色素沈着】
目の周辺をこすったりして起きる色素沈着、そしてシミが集まって目のまわりの皮膚が茶色く変色してしまった状態です。乾燥、化粧かぶれが原因になっていることもあります。
【対策】
(お肌のお手入れ)
・洗顔料は残さずきれいに落としきる。
・美白成分の入った基礎化粧品を使う。(アルブチン、ビタミンC誘導体、プラセンタなど)
・肌が乾燥しないように保湿ケアをする。加水分解コラーゲンやオタネニンジンエキスが含まれた化粧水などもおすすめです。
・目の下もUVケアを忘れずに。夏だけでなく一年中行います。
(食事)
・ビタミンCを摂取します。ビタミンCにはメラニン生成を抑える効果が期待されます。
(生活習慣)
・顔をこすったりしないようにしましょう。
黒いクマ
【原因:加齢によるたるみ、小ジワ】
小ジワや、皮膚がたるむと影ができて黒く見えます。目の下の黒いクマの正体です。
これにむくみが加わってくると余計に目立つようになります。
皮膚のたるみはおもに加齢によるものですが、急激なダイエットもたるみの原因です。
注意したいのはコンタクトレンズ。付けはずしをするとき、皮膚を無理に引っ張ったり、目がゴロゴロするからといって目のまわりをこすったりしていませんか?
長期間の使用も皮膚のたるみを招くのです。
【対策】
(お肌のお手入れ)
・抗酸化成分の入った基礎化粧品を使う。(アスタキサンチン、フラーレンなど)
・コラーゲンの生成を助けるビタミンC誘導体やレチノールを含んだスキンケアも有効です。
(食事)
・タンパク質、ビタミン、ミネラルを欠かさず摂取しましょう。コラーゲンを生成するたすけとなります。
・むくみ対策をする。冷たい飲み物はほどほどに。また塩分も控えめにしましょう。
(生活習慣)
・表情筋を動かす。長時間パソコンを操作している場合も意識して表情を動かすようにしましょう。目を細めて、まぶしい顔をつくり5秒キープ。これを5セット朝晩行います。
・喫煙、ストレス、睡眠不足はたるみの原因になります。
クマが気になり始めたら、放置せずに、すぐにケアを始めることが解消への近道です。
読んでくださりありがとうございました。