夏は特に化粧くずれが気になる季節。
この課題に立ち向かうためのテクニックを紹介します。
これでオンの日もオフの日も涼しげに!
ここでは、ナチュラルメイク派としっかりメイク派の2タイプに分けてご案内します。
UVケアは必ず!
ナチュラル派もしっかり派もまずは、UVカット効果のある乳液でうるおいを十分に与えましょう。
・UV乳液パール大2粒分を手のひらに出して、両手でなじませます。温めるのがポイント。
・両手で顔を包むように全体になじませたら、指先で下まぶたのキワまでやさしくもう一度なじませます。
・ドロドロになりやすいTゾーンや開きやすい毛穴には、毛穴専用下地がおすすめです。肌を手で引っ張って伸ばした状態で、あらゆる方向から塗りこんでください。
ナチュラル派の肌づくり
ナチュラル派は、あくまで薄く重ねていきます。
・指でくるくるとなでて、ゆるめることのできる練り状のコンシーラーを使用します。
・ブラシ(ナイロン製がおすすめ)にゆるめたコンシーラーをからめて一度手の甲にトントンとなじませてから頬の上にのせ数回往復します。
・おでこやあごにも、このコンシーラーをさっと塗ったら、仕上げに厚みのあるスポンジで密着させます。コンシーラーを塗った上を何度かおさえてください。
・フェイスパウダーを違うブラシにとります。粉が均一にまわるようにブラシの先を上に向けて台の上で数回トントンとたたき、ブラシの奥まで粉を行きわたらせます。
・最初に頬、次にその他の部分にブラシでフェイスパウダーをサッとのせます。引きずらないようにリズミカルに動かしてください。
外で過ごす日のポイント
・朝、化粧水で肌をととのえたら皮脂を抑制するローションを毛穴の開きが気になる場所にコットンでパッティングします。肌がひんやりと感じるまで繰り返します。
・パウダーファンデーションを塗るときは、その前にフェイスパウダーを仕込むという裏技があります。パウダーの粒子が均一に薄くなり、サラサラの質感になります。これで崩れにくくなります。
部屋の中で過ごす日のポイント
部屋の中も空調で乾燥しているため油断ができません。
・化粧水、乳液、美容液を肉厚のスポンジで顔の内側から外へ向かってなじませていきます。スポンジが余分なスキンケアを吸着して、肌を潤しながら表面をさらっとさせていきます。
・UV乳液で下地を作ったあと、乾燥しやすい下まぶたに保湿スティックを塗りこんでおきましょう。指にとってていねいに。上からスティックファンデーションを重ねれば、薄く均一に肌に密着します。
しっかり派の肌づくり
しっかり派は、複数のアイテムを塗り重ねてもその都度密着させれば、ヨレを防げます。
・肌色のトーンをあげてくれるピンク色の下地、小豆大1粒をまぶたの上下にそれぞれ3点置き、指でトントンとなじませます。
・潤い成分のあるリキッドファンデーションを目の下から頬骨までのゾーンにさっと塗ります。
・水にひたして固くしぼったスポンジの底を頬に垂直にあててペタペタとタッピングをします。
・スポンジの底に残ったファンデーションをおでこやアゴなどにすべらせていきます。小鼻の周りは少量にしてください。
・肌の色に近いコンシーラーを綿棒にとり、隠したい部分に垂直に立てて当てます。その上をファンデーションが残っているスポンジの底でトントンと押さえます。
・パフにフェイスパウダーをとってもみ込んだら、折りたたんで、あらかじめ下地を塗ったTゾーンや小鼻の周りに押し込むように塗っていきます。
・先が細くなっているブラシにフェイスパウダーをとって手の甲で量を調整したら、頬にサッと塗ります。残った分はその他の部分に塗ってください。
・仕上げに保湿ミストを心持ち上に向けて顔にプッシュします。フェイスパウダーは水分と結びついて固まる特性があります。
外で過ごす日のポイント
・リキッドファンデーションからスティックファンデーションに変えると、より肌に密着します。頬に直接塗ったあとは、両手で押し込むようにすればさらに長持ちします。
・アイメイクも崩れが気になる場所です。これは目元の油分に反応して崩れるのです。アイシャドウ用の平筆でフェイスパウダーをとり、下まぶたのキワ全体にさっと塗っておきましょう。
部屋の中で過ごす日のポイント
・肌にやさしいローションミストで肌を柔らかくしてから、化粧水をつけます。そのあと美容液を肌になじませたら、手の甲を頬に当てたり離したりしてペトペトした状態を確認します。これでメイクが密着して崩れにくくなります。
・夕方、顔色がくすんでくるようなら、パールベージュのフェイスパウダーをフェイスブラシに含ませて頬の上にふわりと重ねるだけで、光の効果で肌が明るく見えます。重ねるのは頬だけで大丈夫です。
困ったときの簡単なワザ
夏のメイク崩れに対する悩みはたくさんあります。ちょっとしたコツで改善されるので参考にしてみてください。
(おたすけアイテム)
オフィスや外出先で日焼け止めを塗りなおすのはなかなか難しいことです。そんなとき便利なのはスプレータイプのUVアイテム。上から重ねても汚くなりにくいのです。
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■シワにファンデーションが入り込んで悪目立ちしてしまったら?
・シワの部分を指で引き伸ばして、もう片方の手の薬指を使い、入り込んだファンデーションをなじませます。外側から内側に向かって指をすべらせていってください。
・薬指にファンデーションをつけ、内側から外側に向かって改めて塗っていきます。こうすることで、シワになった部分が朝の状態に近づきます。
■ドロドロに浮いてしまったファンデーションを戻すには?
・浮いてしまった部分を指でなめらかな状態に戻しましょう。周囲との境目をなじませてからパウダーをのせます。
■夕方になると肌がくすんでくるのを防ぐには?
・手軽な方法は、派手な色のリップを使うことです。マットな赤やピンク系のリップなら、血色がよく見えます。
・ティントタイプなら色が長く唇に残るので、すぐに塗り直しができないときも役に立ちます。
■アイシャドウのモチをよくするには?
・最近は、速乾性のあるクリームタイプのアイシャドウが出ています。一度乾くとまぶたに密着します。
・マットタイプのブラウンアイシャドウはくずれが目立ちにくいのでおすすめです。
・化粧直しをする場合は、きれいなチップを使ってください。汚れているとうまく仕上がりません。
■目の周りのアイラインがすぐに落ちてしまう
・ベースメイクが終わったあと、目の周りをぐるりと綿棒でぬぐいましょう。まぶたのキワを目尻から目頭にかけてぐるりとぬぐったら、綿棒の反対側を使って上まぶたのキワを同じようになぞります。これでかなり防げます。
■描いた眉毛が消えてします
・ひと手間かかりますが、アイテムの組み合わせをおすすめします。ペンシルでおおまかな眉の輪郭を描き、パウダーですきまを埋めてリキッドで眉尻を書くと落ちにくくなります。
・アイブロウをしたあと、アイブロウコートを塗りましょう。
■夏はチークが落ちやすい
・フェイスパウダーの前にクリームタイプのチークを仕込み、上からパウダータイプのチークを重ねるとチークが長持ちします。
・前述のようにパウダーで肌をサラサラにしていると夏でもチークは落ちにくくなります。
ちょっとしたコツで毎年、悩んでいた“夏メイクのくずれ問題”も、これで改善できるのではないでしょうか。
読んでくださりありがとうございました。