湿気の多い季節、汗ばむ季節の夏の時期は髪の毛もペッタリしたり、うねったりしてまとめるのも手間取ってしまいますね。
髪がうねるのは、キューティクルが乱れている部分から水分が入り込んで髪の毛を膨張させているからなのです。
今回はきっちりとうねりを直すより、活かしたスタイリングを短い時間で仕上げるお話です。
1.ミディアム
この長さの髪は、どちらかというと前髪に視線が集まりやすいのです。
だから前髪がペッタリしていたり、うねったりしていると髪全体の清潔感もダウンしがち。
前髪のアレンジで印象をアップさせましょう。
(1-1)おでこを出す
■センターで分けてねじってとめる
・湿気で前髪が決まらないのに時間もないというときにおすすめです。
①前髪をセンターでジグザグに分けます。(まっすぐに分けるとトップの部分がぺったりしやすくなるから)
②左右それぞれに前髪をねじってピンでとめます。分け目付近の髪を少し引き出し、自然に仕上げます。
■立ち上げてかき上げる
・前髪がぺったり貼りついてしまうときは、かえっておでこを出した方がすっきりします。
①いつもと違う側で髪をラフに分けて、ドライヤーの風を根元にあてて立ち上げます。クセがつくまで。
②前髪の内側にハードスプレーを吹き付け、立ち上がり部分を固定します。前髪が短い人は表面にもスプレーしてください。
(1-2)前髪を残す
■サイドに流して固める
・湿気で髪がもわもわと浮き上がる毛は、疲れた印象をあたえてしまいます。
①セット力の高いハードワックスを指で伸ばして、前髪になじませながらカーブをつけて流し、毛の流れを固めます。
②ハードスプレーを前髪全体にかけ、毛の流れをさらにしっかりととめます。
■内巻きでふんわり
・前髪が色々な方向にうねったり、パクっと割れてしまったときはこの内巻きを重ねることでごまかすことができます。
①前髪を外側と内側に分けてアイロン(32mmくらい)で内側の髪を巻き、さらに外側の髪もランダムにとって内巻きをします。
②ソフトタイプのキープスプレーを表面にサッとひと吹きします。たくさんつけるとぺたっとしてしまうので注意してください。
■前髪を残してねじりどめ
・前髪の表面だけがうねるときにおすすめ。前髪を薄く残すことで女性らしさがアップします。
①前髪の内側を薄く残して取り分けます。ジグザグに、丸みがつくように分けるのがポイント。
②取り分けた髪をラフに左右に分けて、それぞれねじってピンでとめます。とめた毛先はまわりの髪になじませます。
2.ロングヘア
あれこれアレンジが楽しめるロングヘア。重くならず、ふわりとまとめるのがポイントです。
(2-1)結ばない
■無造作に巻く
・雨の日、部分的にうねりが強く出てしまって、まとまらないときは、あえてうねりを活かして髪を巻きます。
①アイロン(32mmくらい)で全体に毛先をワンカール内巻きします。
②同じ毛束の真ん中あたりをアイロンで挟みなおして、今度は外巻きにすることでランダムな動きを作ります。
③カールした髪にハードワックスをもみ込んだら、ところどころの毛束を割いてふんわり感を出します。
■片寄せスタイル
・トップはぺたんこなのに、毛先が広がってしまうときにおすすめです。
①トップはいつもと違う場所で分け目をつけ、ドライヤーで根元を立ち上げてふんわりさせます。
②やりやすい側でOKです。サイドから襟足まで生え際の髪をねじっていき、うなじにピンでしっかりとめます。
あらかじめ表面の髪をクリップなどで上にあげておくと、ねじりやすくなります。
③レイヤーのある髪はねじったときに落ちやすいので、ねじり止めをしたところにUピンをうっておきましょう。
■すっきりストレート
・うねりというよりは、湿気で顔の周りの毛がくしゃくしゃになってしまうときは、ブローとアイロンでスタイリングします。
①半乾きの髪にオイルを付けてドライヤーの風を上からあてながらブローします。
このときブラシで髪を軽く引っ張るようにしてうねりを伸ばします。
②クセが出やすい前髪から顔周りの髪は、アイロンで伸ばします。
③前髪のすぐ後ろの髪をとって、後ろへねじっていきます。
左右ともねじったら2つの束を合わせてゴムで結んで、毛束をゴムに巻き付けて隠します。
(2-2)結ぶ
■ゆるく一つに結ぶ
・オフの日など、うねりを活かして簡単に結んで楽しみましょう。
①ここでは逆にうねりの少ない部分だけをアイロンで巻きます。
きれいに巻かなくてよいので、巻く方向はランダムでOKです。
②顔周りの髪を少し残して他は耳の高さで一つに結んだら、トップの髪を少しずつ引き出して自然な高さにしてください。
③束ねた髪から毛束を1本とってねじり、少し髪を引き出してくずしてから、結び目に巻き付けて、毛先をピンでとめます。
■丸くラフに結ぶ
・全体的に髪が広がって手に負えないときは、まとめてしまいましょう。丸く結ぶことで違った雰囲気が楽しめます。
①トップの髪をとり、後ろで1回ねじってピンでとめます。
髪を少しだけ引き出して自然な高さを出してください。
② ①の毛先と残りの髪を全部まとめて耳の高さで結んで、毛先はゴムから引き抜かず輪っかを作って毛先を下に垂らします。
③垂らした髪から細く毛束を1つ取り、結び目にグルグル巻きつけます。
毛先を目立たない位置に置いてピンでとめ、ゴムを隠します。
■片寄シニヨン
・きっちりとみえるシニヨンも、片側に寄せることで、ほどよいゆるさが出ます。
髪が爆発したときも便利なアレンジです。
①前髪はラフにかき上げ立ち上がりにハードスプレーを吹き付けて固定します。
②他の髪は、ざっくりと集めて片側の耳の後ろで結んで三つ編みにして、毛先もゴムで結びます。
③三つ編みにした毛束をクルクルと丸めてピンでとめます。
ところどころの髪を少し引き出してゆるさを出します。
少し練習すればマスターできそうなアレンジではないでしょうか。メイクとともに試してみてくださいね。
読んでくださりありがとうございました。